◆Classic Paris #60 オー・フラール河岸通りとユルサン通り パリ4区/ quai aux Fleurs et rue des Ursins,4e Paris (2018年5月)

シャントゥル通りの先に今は失われたノートルダム大聖堂の尖塔を見る。

Atget/アジェは1902年にこのポジションから撮影した写真を残していて、写真の裏書には「Cour quai aux fleurs et rue des Ursins」と書き記している。「オー・フラール河岸通りの小さな広場とユルサン通り」といったところか。「Cour」を辞書で調べると「庭」「中庭」「裁判所」などとある。
写真には「庭」が写っているとはとても思えないのだが、実際にこの場所に行ってみるとその理由がわかる。
この写真はAtget/アジェとほぼ同じアングルから撮影している。
画面の下、つまり一番手前の舗装道路がセーヌ川沿いのオー・フラール河岸通りで、画面に写る柵の左右から下りの階段があり、降りた先、つまり正面の建物の前が少しばかりの細長い広場になっているのだ。その広場から北西に伸びる100メートルほどの通りがユルサン通りで、手前のオー・フラール河岸通りと並んで左に緩いカーブを描く。
また、この写真には画面の左、建物の間に短い通りが写っている。手前から奥に伸びるほんの50メートル足らずのシャントゥル通りだ。

2018年に撮影した当時は、Atget/アジェの写真と同じようにノートルダム大聖堂の尖塔をその先に見ることができたが、今はもうこの景色は無い。

MAP/航空写真
https://goo.gl/maps/Wgvvc4TGAv5nQx3V8
https://goo.gl/maps/m8AfVP2CqXKnrcUr7
ストリートビュー
https://goo.gl/maps/3K8GxM1bAmUxU9HfA

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